戯曲研修セミナーin福岡2022 木下順二を読む!劇のことばのつくりかた【後期】
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日本の戯曲研修セミナーin福岡2022
木下順二を読む!劇のことばのつくりかた【後期】
11月6日(日)~11月27日(日)
■福田善之Selection-読み合わせ会
「声に出して読むべき木下順二戯曲」を、福岡を拠点とする演出家たちの進行で参加者と共に読みます。木下順二を師と仰ぐ福田善之さんが作品を選び、その仕事ぶりなどを進行役が聞き取り、各自の視点で読み解きます。
日時
11月6日(日) 13:30~17:30
11月13日(日) 13:30~17:30
11月20日(日) 13:30~17:30
会場
福岡市民会館 練習室
進行役
五味伸之(空間再生事業 劇団GIGA)
山口大器(劇団言魂)
若宮ハル(若宮計画)
コーディネーター
福田善之
参加料
1,000円(1日)
2,000円(3日通し)
協会員500円(1日)
お申込み方法
もしくはメール(info.jda.fukuoka@gmail.com)で参加日、お名前、所属、連絡先(メール、電話)、参加動機、を明記の上ご応募ください。
■レクチャー・リーディング上演・シンポジウム
日時
11月27日(日)14:00~19:00
スケジュール
14:00~15:30 レクチャー「シンゲキ-木下順二論」
演劇評論家•西堂行人氏が語る、新劇とその中での木下順二の位置づけ、その後について。木下順二の全体像と魅力に迫るレクチャーです。講師:西堂行人
16:00~リーディング上演
演劇の言葉は、俳優の身体を通って観客の前で立ち上がります。日本を代表する劇作家のことばに、俳優と観客、相互の身体性をもちいて触れていきましょう。
演出:石田聖也、出演:峰尾かおり ほか
リーディング上演終了後:シンポジウム「劇のことばのつくりかた 木下順二編」
リーディング上演後に、演出家、評論家、研究者とともに、〈劇のことばのつくりかた〉をテーマに、劇作家木下順二に迫ります。
出演:石田聖也、須川渡、西堂行人
会場
福岡市民会館 練習室
参加料
1,500円、協会員1,000円
お申込み方法
もしくはメール(info.jda.fukuoka@gmail.com)で参加プログラム、お名前、所属、連絡先(メール、電話)、参加動機、を明記の上ご応募ください。
助成:文化庁委託事業「令和4年度時代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁、一般社団法人日本演出者協会
制作:一般社団法人日本演出者協会
企画:一般社団法人日本演出者協会九州ブロック
日本の戯曲研修セミナーin福岡2022実行委員
石田聖也(演劇ユニットそめごころ)、上野隆樹(Mr.daydreamer)、日下部信、五味伸之(空間再生事業 劇団GIGA)、山田恵理香(空間再生事業 劇団GIGA)、若宮ハル(若宮計画)ほか
制作協力:髙橋知美(キューズリンク) 宣伝美術:松田陽子
お問い合わせ
日本演出者協会九州ブロック info.jda.fukuoka@gmail.com
■プロフィール
木下順二(きのしたじゅんじ)
1914年東京生まれ、青春期を郷里熊本で過ごした。東京帝国大学英文科でシェイクスピアを専攻。戦争中の厳しい状況のなかで民話劇を書きはじめ、大戦後『彦市ばなし』『三年寝太郎』などを経て、1949年(昭和24)年、国民演劇とも称され、世界十ヵ国語で翻訳された戯曲文学の金字塔『夕鶴』(毎日演劇賞)を発表。戦後日本演劇を代表する劇作家と言われる。著作に『木下順二集』全16巻(岩波書店)ほか、シェイクスピア作品の翻訳8全巻(講談社)。’53年『風浪』(岸田演劇賞)、‘66年小説『無限軌道』(毎日出版文化賞)、’79年『子午線の祀り』(読売文学賞)、’84年随筆『ぜんぶ馬の話』(読売文学賞)など作品多数。
福田善之(ふくだよしゆき)
1931年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。劇作家木下順二・演出家岡倉士朗に師事。作品『長い墓標の列』(’57)、『遠くまで行くんだ』(’61)、『真田風雲録』(’62)『オッペケペ』(’62) など。『袴垂れはどこだ』(’63) で岸田國士戯曲賞に選出されるが辞退する。 大河ドラマ『風と雲と虹と』を始め映画・テレビ・ラジオドラマの執筆も多数。また大河ドラマ、ウルトラマンシリーズへの出演も。『壁の中の妖精』ほかで、紀伊國屋演劇賞・個人賞(’94)を、『私の下町-母の写真』で読売文学賞(’94)、読売演劇大賞優秀演出家賞(’99)、斉田喬戯曲賞(’00)を受賞。第六代日本演出者協会理事長(2003年-2006年)。現、評議員。
西堂行人(にしどうこうじん)
演劇評論家。明治学院大学文学部芸術学科教授。1954年10月、東京生まれ。早稲田大学文学部(演劇専修)卒。同大学院中退。1978年から劇評活動を開始。60年代以降の現代演劇を中心に、アングラ・小劇場ムーブメントを理論化する。80年代末から世界演劇にも視野を広げ、韓国演劇及びドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの研究。90年代以降は大学で教育に関わる。「世界演劇講座」を2006年から開講。近大会館、伊丹アイホール、今年度から東リいたみホールで開講する。主な著書に、『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『劇的クロニクル』『日本演劇思想史講義』ほか。最近著『ゆっくりの美学 太田省吾の劇宇宙』(作品社、2022)で第27回AICT演劇評論賞受賞。
石田聖也(いしだせいや)
2013年、演劇ユニットそめごころを旗揚げ。以後、ほとんどの作品で演出を務める。自身の戯曲の上演、既成戯曲の立ち上げを中心に取り組む。近年では、市民参加型演劇•仮想バスツアー「早良探訪記」の創作や、ヘッドフォンを装着して美術館を回遊する体験型パフォーマンスツアー、野外でのサウンド•インスタレーションなどの創作に携わる。最新作は、女優の魂の展示会を舞台にした演劇作品「魂の女優ごっこ展-永遠の役を生きる、わたしたち」。
須川渡(すがわわたる)
福岡女学院大学人文学部准教授。博士(文学)。専門は演劇学。東北地方の農村を中心とした戦後日本の地域演劇について調査を行なっている。近年は地域演劇だけでなく、パフォーマンスの分析やオンライン演劇の実践など、多岐にわたる研究を行う。著書に『戦後日本のコミュニティ・シアター 特別でない「私たち」の演劇』(春風社)、共著に『漂流の演劇 維新派のパースペクティブ』(大阪大学出版会)など。
■日本の戯曲セミナーとは
日本演出者協会が、演出家が戯曲を読み解き、演出の方法を探るために企画したもので、日本近代戯曲の総括および現代戯曲の研究に野心的に取り組む勉強会でもあります。福岡では2018~2020年の3年間、6,70年代のアングラ作家(寺山修司、唐十郎、別役実)とその戯曲の研修を行ってきました。これまでの研修を通して、アングラ世代の作家たちの活動の起点に一つ前の時代としての新劇の存在が大きいことを知り、新劇に焦点をあて、木下順二を取り上げます。
■日本演出者協会とは
日本演出者協会は、1960年に設立された日本における唯一の専門的舞台演出家の協会です。《社会的経済的芸術的地位の確立、芸術的能力の向上のための研究・芸術上の相互援助をはかることを通じて日本演劇の発展に資する》ことなどを目的として設立されました。〈演出家〉ではなく〈演出者〉とした理由は、初代理事長の村山知義の、「演出は単なる職能であり、またプロもアマチュアも参加できる」という理念からです。